続けるために挑戦をやめない。
地元に根差したうちわづくり。
丸亀うちわ 三谷順子
昔から日本の夏を彩ってきた丸亀うちわは、400年以上の歴史をもち、国の伝統的工芸品にも指定されている。「骨」と「貼り」を含む47の工程を、一人の職人が一貫して手がける。「27年たっても、うちわに携わるのが楽しい」と語るのは、伝統工芸士・三谷順子さん。丸亀城内にある工房兼ショップで、制作はもちろん、実演や体験を通して、その魅力を伝え続けている。
丸亀うちわとの出会い。
丸亀で役立つ仕事がしたいと考えていたとき「丸亀うちわ後継者育成講座」の募集を知り、それまでの仕事を辞めて、参加しました。ものづくりは好きでしたが、最初は思うようにできず、このまま続けていけるのか不安もありました。それでも、講師だった冨羽先生や早川先生が講座終了後も半年以上にわたって、根気強く指導してくださり、そのおかげで今もこうしてうちわづくりを続けられています。
手に取ってもらえるようなうちわを。
先生方から教えていただいたことは、今でも心に残っています。骨の工程は冨羽先生に、貼りの工程は早川先生に教えてもらいました。道具の扱い方やものづくりへの姿勢など、うちわづくりの基本を一から学びました。特に「早い工程で無駄のない仕事をすること」「お客様に手に取ってもらえる、いいものをつくること」という言葉は、骨を作るときに、貼るときにいつも思い出しますね。
丸亀うちわが続いていくために。
かつて自分が通っていた後継者育成講座で、現在は講師も務めています。10人以上いても、最後まで残るのは1人2人ほど。続けていくことの難しさを実感しています。次の世代が続けていくためにも、香川県の他の産業とのコラボにも取り組んでいます。昔ながらのうちわを大切にしながらも、今の時代に合い、若い人にも選んでもらえるようなうちわを作っていきたいですね。
25年前にオープンしたうちわ工房「竹」。今では多くの観光客が訪れ、うちわに触れられる場になっている。「すべて丸亀のものを使いたい」と、シーズンオフには自ら竹を取りに行くという三谷さん。素材も技術も地元に根差したうちわは、これからも丸亀の地から全国、世界に広がっていく。
うちわ工房「竹」
〒763-0025香川県丸亀市一番丁丸亀城内
TEL 0877-25-3882
URL https://marugameuchiwa.jp/take