石のことなら何でも受ける。
期待を超えて、長く残るものづくりを。
鷲ノ山石工品
兎子尾大(鷲之山石材商会)
高松市国分寺町で産出する鷲ノ山石は古墳時代から加工されており、現在にもその技術が受け継がれている。山麓には丁場(採石場)が広がり、工場内には小さな鍛冶場から巨大な切削機、字彫り用のサンドブラスト機まで一通りの機械が揃う。伝統工芸士・兎子尾(としお)大さんは「石のことなら何でもする」との言葉通り、鷲ノ山石をはじめ様々な石の加工を手がけている。
石の困りごとには何でも応えたい。
石のことなら何でもやります。来た仕事は断りません。色々なところで断られて、困って「最後には」とうちにやってくる。その声には応えたいです。今は鷲ノ山石で、県内の神社に納めるウサギの石像を彫っています。鷲ノ山石は軟らかいので彫りやすいですね。修復の依頼もあり、祖父や父が作ったものを預かることもあります。やっぱり「直って良かった」という言葉は嬉しいですね。
ものづくりは、やっぱり楽しい。
物心ついた頃から掃除や手伝いで石は身近にありましたが、大学では文学部に。学生生活を楽しみ、コンビニでアルバイトをしたりもしましたが、ふと「これって何も残らないな」と気づいて。対して石は長く残るものです。ものづくりの楽しさを思い出しました。そんなとき祖父が体を壊したのがきっかけで実家に戻ることにしました。現在職人は6人。息子も「石屋をしたい」と帰ってきて働いています。
どの仕事も、優劣なく仕上げていく。
特別思い入れのある仕事というのはありません。「これはうまいこといった」と思っていてはいけない。職人としてはどの仕事も一緒です。同じように高いレベルで仕上げなくてはいけないと思っています。これから先は新しいもの、まだ世にないものを作ってみたいなとも考えています。石像だけでなく建築の仕事も行うので、分野にとらわれず新しい手法や発想に挑戦しています。
特殊な加工といえば、と全国から依頼を受けるという兎子尾さん。臆することない柔軟な姿勢と、あらゆる注文に応える腕前を頼りにする人も多く、時には現代アーティストと制作をすることも。その一方で、昔ながらの手法を再現し、自ら鍛冶で道具を鍛え、城の石垣などの文化財修復にも携わっている。
有限会社鷲之山石材商会
〒769-0104 香川県高松市国分寺町新名 1907
TEL 087-874-0206